【観劇レポート】リーディングドラマ「老害の人」に行ってきた!友近×千葉雄大の熱演に感動
CMで話題の「老害の人」、気になっている方も多いのではないでしょうか?
タイトルだけ見ると、老害同士のバトル劇なのかな?なんて想像していたのですが、実際に観てみたら想像をはるかに超えた素晴らしい作品でした。
2026年5月17日、大阪・森ノ宮ピロティホールでの公演に行ってきたので、その感想をお届けします!
また、私は普段から「幸せな人生について考えるのが好き」なので、最後にそんな目線から得た感想も添えますね。
「老害の人」ってどんな話?
まず、この作品について簡単にご紹介します。
「老害の人」は、昨年12月に逝去された脚本家・内館牧子さんによるベストセラー小説が原作です。
『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く「高齢者小説」シリーズの第4弾なんですね。
あらすじ
公式サイトによると、ストーリーはこんな感じです。
小さな玩具屋を大手企業に育てた元社長・福太郎。だが、老いてなお「自慢話が止まらない」彼は、ついに家族にも会社にも”老害”認定され、娘からは完全に距離を置かれてしまう。
そんな彼の前に現れたのは、自分を超える”最強の老害”・サキ。
口うるさくて、図々しくて、でもどこかチャーミング―― 二人の出会いをきっかけに、世間から締め出された老人たちが立ち上がる!
迷惑がられながらも、人生をあきらめない。 「老害」とされた人々が繰り広げる、笑いと涙の逆襲劇。
(引用元:公式サイト)
リーディングドラマとは?
この作品は「リーディングドラマ」という形式で上演されています。
リーディングドラマとは、台本を手に持って朗読しながら演じる演劇のことです。
通常の演劇と違って、大掛かりなセットや衣装がない代わりに、俳優の声や表現力で物語を紡いでいくスタイル。
今回の「老害の人」では、友近さんと千葉雄大さんのたった2人で、なんと13人もの登場人物を演じ分けているんです!
上演時間について
- 第一幕:60分
- 休憩時間:15分
- 第二幕:40分
- トータル:約2時間(休憩含む)
ちょうど良い長さで、集中して楽しめる時間配分でした。
会場の雰囲気
公演中の客席は真っ暗ではなく、柔らかいライトが付いていて安心感がありました。
リーディングドラマならではの演出で、リラックスして物語に入り込める空間になっていましたよ。
持っていくと良いもの
オペラグラスや双眼鏡があると、より楽しめます!
友近さんと千葉雄大さんの表情の変化や、役を切り替える瞬間の演技を細かく観察できるので、持参することをおすすめします。
私は持っていっておらず、周りの方が時折スッと覗く姿を見ては
「家に双眼鏡あるのに!」と惜しい思いをしました。
リーディングドラマは俳優の表情や仕草も重要な演出要素なので、持っていけば座席が後方でも安心ですよ。
出演者

- 友近:言わずと知れた芸達者な表現力で様々な役を演じ分け
- 千葉雄大:85歳の福太郎をはじめ、多彩な役柄に挑戦
- 小春(チャラン・ポ・ランタン):アコーディオンの生演奏で音楽を担当
出演者コメント
メインキャストのコメントだけ引用しようと思いましたが、
台本・演出の笹部さんのお言葉に感動しましたので、こちらも掲載します!
友近さん
今回朗読劇の2人芝居に初チャレンジさせていただきます。 一人何役もあり大変そうではありますがいろんな声をだしたり演じるのは好きか苦手かと言えば好きな方なので(笑) 若手のホープ千葉くんと力合わせて張り切って参ります。 是非会場に足をお運びくださいませ。
千葉雄大さん
こんなにたくさんの役をやらせていただくのは初めてなので、緊張しますが、一視聴者として大好きな友近さんとご一緒できる日が来るなんて、生きててよかった、と思うくらいうれしいです。 また、内館牧子先生の作品で演じさせていただくのも久しぶりなので、これまたうれしいです。 いつかの自分の話な気もするので、お越しくださるお客様に楽しんでいただけるよう、精一杯お稽古したいと思います。
小春さん(チャラン・ポ・ランタン)
この度、音楽を担当させていただきます。 2人芝居を、アコーディオン1本で舞台全編を担うのは初めての試みで、ドキドキです! 登場人物が抱く孤独や誤解、色々な気持ちの動きを表現できたらいいなと思います。 今から稽古が楽しみです!
笹部博司さん(台本・演出)
ここに登場する老人たちは、みんな欠点だらけです。 でも、それ以上に魅力的な人たちばかりです。 そんな彼らを、たった二人の俳優が演じ分ける。 その挑戦にふさわしいのが、友近さんと千葉雄大さんだと思いました。 「老害」という言葉のイメージは、きっと重くて、嫌われ者で…… けれど本作の”老害たち”は、どこかチャーミングで、愉快痛快です。 害を益に変えていく、その姿がまさにエンターテインメントなのです。 内館牧子さんはこう綴っています。 「老害をまき散らす老人たちと、それにうんざりする若年層―― 両者の活劇のような物語を書けないか」。 まさに本作は、その”活劇”に仕上がりました。 観る人が誰かを思い出し、笑いながら、心のどこかを温めて劇場を後にする。 そんな舞台にしたいと願っています。
(引用元:公式サイト)
観てきた感想:とてもいい話でした
あらすじを読んだときは「老害 vs さらにヤバい老害のバトル劇」みたいなコメディを想像していました。
でも実際に観てみると、現代に増え続ける高齢者の社会問題、ひいては人間としての生きる活力そのものについても深く掘り下げられていたんです。
高齢者だって、ただ死を待ちたいわけじゃない。
今日を生きるための目的が欲しい――そんな切実な思いが伝わってきました。
若い世代の「めんどくさいな…」という目線も交えつつ、面白おかしく、時に放った言葉に後悔を感じながら展開する物語に、すっかり引き込まれてしまいました。
第一幕の1時間が終わったとき、時間が経つのがあまりにも早すぎて「もう1時間経ったの!?」と驚いたほどです。
老害メンバーが、居場所がないことの寂しさや退屈さを紛らわすために、仲間と共にどう行動したか――
家族や社会にのけ者にされながらも、みんなでアイデアや夢を膨らませる姿は、ややこしい老害でありながらもとても愛くるしい存在でした。
⭐️ここがすごかった!
誰もが身近な家族に感情移入できる
この作品の素晴らしいところは、誰もが身近な家族や祖父母、娘・息子のポジションに感情移入してしまうこと。
自分の親や祖父母を思い浮かべたり、自分自身の未来を想像したり…そんな風に見られるんです。
友近さんの中学生男子役がかわいすぎた
友近姉さんの演技の幅は本当にすごい!
特に中学生男子役が何ともかわいくて、会場からも笑いが起きていました。
そして最後は姉さんお得意の昭和歌謡ショーで大団円!曲目は観に行ってからのお楽しみにしてくださいね😄
千葉雄大さんの8役演じ分けが凄すぎた!
大変失礼ながら、千葉雄大さんについては「元モデルのかわいい俳優さん」というイメージだったんです。
でも今回の公演で、その演技の幅広さに心から感動しました。
参りました!!🙏✨
特に、ちょっと嫌味のある嫁役が最高でした(笑)。
俳優のキャリアが始まってから、たくさん稽古を積んで努力されたんだろうなぁと感じました。
アコーディオンの生演奏で感情が深まる
音楽担当の小春(チャラン・ポ・ランタン)さんのアコーディオン生演奏が、物語に情緒をプラスしてくれました。🪗
私はチャランポランタンのファンで、チケットサイトにお知らせ登録していたので、この公演のお知らせが届いたんです。
出産後間もないはずで大変だろうに、相変わらず素敵な音色を聞かせてくれて感激です!
幸せな人生について考えるのが好きな私の感想
私がこの作品に特に惹かれたのは、高齢者の自己実現にも触れた内容だったからです。
それは同じ高齢者には刺さりまくるし、若い世代にも見習うべき姿があったと思います。
人が楽しく生きていくためには何が大切か――
登場人物が居場所を失ったことによって覇気がなくなったりする姿にも、考えさせられるものがありました。
「高齢者の話だ」と思って観ていましたが、自分にも訪れるかもしれない未来を見ているような気持ちにもなりました。
長い長い人生を最後まで楽しんで過ごすためのヒントが、この公演にはたくさんありました。
今後の公演スケジュール
「老害の人」の全国ツアーは2026年5月に行われています。
まだ間に合う公演もあるかもしれませんので、気になった方はぜひチェックしてみてください!
今後の公演予定
- 大阪公演:5月18日(月)14:00・19:00、5月19日(火)14:00 森ノ宮ピロティホール
- 愛知公演:5月23日(土)17:00、5月24日(日)13:00 東海市芸術劇場 大ホール
- 秋田公演:5月31日(日)14:00・18:00 あきた芸術劇場ミルハス 中ホール
チケット料金:8,800円(税込・全席指定)
詳しい情報は公式サイトをご覧ください。
まとめ
「老害」という言葉だけ見ると重たいイメージがありますが、この作品は笑いあり、涙あり、そして人生について深く考えさせられる素晴らしいエンターテインメントでした。
すべての世代が楽しめて、何か大切なものを持ち帰れる作品だと思います。
気になっている方は、ぜひ劇場に足を運んでみてください!